今回は「病院関係者の方にお勧めのトランシーバーとは?!」をご紹介します。
病院関係者の方にお勧めのトランシーバーはどれ?
こちらのブログでは、日々の営業活動から得た「現場で使えるトランシーバーの活用術」をご紹介してまいります。
現在はトランシーバーの営業の仕事をしていますが、以前は製薬会社や金融機関で営業をしたり、ある時は個別指導塾で講師をしたりと、業種に縛られない働き方をしておりました。(笑)
さて、私の自己紹介はここまでにして、今回は病院関係者の方にお勧めのトランシーバーをご紹介します。
一言で「病院」と言えども、個人経営のクリニックから全ての診療科を備えた大規模病院まで様々です。使用場所や通話距離に応じて、お勧めするインカムも異なりますので、まずは大まかなところからお話します。
使用場所 | 通話距離(見通し) | お勧めのインカム |
---|---|---|
1フロアのみ | 10 ~ 20m | 特定小電力トランシーバー |
2~3フロア | 20~100m | 特定小電力トランシーバー(中継器) |
3フロア以上 | 100~300m | 登録局無線機 |
こちらが病院関係者向けにお勧めのトランシーバーの概要ですが、「特定小電力トランシーバー」や「登録局無線機」と言われてピンと来るのは、普段からトランシーバーや無線機に接している方だけで、ほとんどの方は名前すら聞いたことがないと思われます。
そこで、次にそれぞれのインカムの特徴を簡単に表にまとめてみました。
インカムの種類 | 特定小電力トランシーバー | 特定小電力トランシーバー +中継器 |
登録局無線機 |
---|---|---|---|
通話距離 (見通し) |
10~100m | 10~200m | 10m~2km |
資格・免許 | 不要 | 不要 | 不要 |
機器価格 (1台あたりの目安) |
約1~3万円 | 約5~8万円 | 約4~6万円 |
ランニングコスト (1台あたり年間の目安) |
不要 | 不要 | 450円 |
同時通話 | ○ ※機種による |
○ ※機種による |
× |
音質 | △ | △ | ○ |
防水・防塵 | ○ |
○ | ◎ |
主な導入業種 |
飲食店・警備 |
飲食店・アパレル | 介護施設・工場 |
いかがでしょう、インカムの特徴はご理解頂けたでしょうか。1番のネックは通話距離ですので、「通信相手との距離がどれくらいあるのか」を念頭に置いてインカムを選んで頂ければ、後は「どの機種にするか」だけが残された課題と言えます。
①1フロアのみで通信をお考えの方
機種名 | FTH-314 | DJ-P221 | IC-4300 |
---|---|---|---|
通話距離 (見通し) |
10~100m | 10~100m | 10~100m |
資格・免許 | 不要 | 不要 | 不要 |
機器価格 (1台あたりの目安) |
約1~3万円 | 約1~3万円 | 約1~3万円 |
ランニングコスト (1台あたり年間の目安) |
不要 | 不要 | 不要 |
中継機対応 | ○ |
○ |
○ |
音質 | △ | △ |
△ |
防水・防塵 | ◎ |
◎ |
○ |
1フロアのみで通信をお考えの方には、特定小電力トランシーバーをお勧めします。
資格や免許が不要なインカムで、購入された当日からご使用が可能です。通信距離は見通し100~200mですが、建物の1階と3階など少し離れた場所や、建物や重機の陰に隠れた場所では電波が届かずに、満足な通信ができない場合もあります。
耳鼻科や歯科クリニックなどでは、患者さまの治療の邪魔にならない様にコンパクトなトランシーバーを好まれる傾向が強く、弊社ではご要望に応じた機種のご提案が可能です。
②2~3フロアで通信をお考えの方
機種名 | FTR-400 | DJ-P111R | IC-RP4100 |
---|---|---|---|
通話距離 (見通し) |
10~200m | 10~200m | 10~200m |
資格・免許 | 不要 | 不要 | 不要 |
機器価格 (1台あたりの目安) |
約4~6万円 | 約4~6万円 | 約4~6万円 |
ランニングコスト (1台あたり年間の目安) |
不要 | 不要 | 不要 |
対応機種 ※参考例 |
FTH-314 |
DJ-P221 |
IC-4300 |
音質 | ○ | ○ |
○ |
防水・防塵 | × |
× | × |
2~3フロアで通信をお考えの方には、特定小電力トランシーバー+中継機をお勧めします。
受付と治療室のフロアが異なる場合など、特定小電力トランシーバーだけでは電波が届かない場合、階段の踊り場などに中継器を設置することで、通信距離を拡大することができます。
とはいえ、2~3フロアの通信が精一杯で、施設によってはカバーし切れない可能性も十分に考えられますので、導入前にデモ実験をされることをお勧めします。
③3フロア以上で通信をお考えの方
機種名 | VXD1 | TPZ-D553 | IC-DPR3 |
---|---|---|---|
通話距離 (見通し) |
10m~1km |
10m~2km | 10m~1km |
資格・免許 | 必要 | 必要 | 必要 |
機器価格 (1台あたりの目安) |
約3~4万円 | 約4~6万円 | 約3~4万円 |
ランニングコスト (1台あたり年間の目安) |
450円 | 450円 | 450円 |
同時通話 | × |
× |
× |
音質 | ◎ | ◎ |
◎ |
防水・防塵 | ◎ |
◎ |
◎ |
3フロア以上で通信をお考えの方には、登録局無線機をお勧めします。
こちらは大規模病院内での通信や警備で使用されています。特定小電力トランシーバーとの大きな違いは、その圧倒的なパワー(特定小電力トランシーバーの100~500倍)です。音質も非常にクリアで、何度も聞きなおすストレスからも解放されます。
一方、デメリットとして事前に登録申請(法人/個人)とランニングコストが必要であること、病院内で使用されるには少々パワーが強すぎることがデメリットとして挙げられます。
また、最近ではインカムとPHSの機能を併せ持つ「P200H」がアイコムから発表されています。参考までに、【アイコムIP200Hの特徴と評判は?!】病院や介護施設向けインカムです!をご覧ください。
病院にてトランシーバーの導入をご検討されていらっしゃる方は、事前にデモ実験をされることをお勧めします。デモ実験のご相談やお見積もりは下記からお待ちしております。