今回は「業務用複合機コピー機のメーカー比較」をご紹介します。
日栄無線で営業を担当しております北山と申します。お客様から会社で利用している複合機コピー機の選び方を質問されることも多く、今回は業務用コピー機についてご紹介します。
複合機コピー機メーカーのおすすめはこれ!
- コスパで選ぶなら→京セラ、シャープ
- 画質、保守などの品質で選ぶ→ゼロックス、キヤノン
画質にこだわるデザイン系の会社や、コピー機が故障すると受発注が止まる会社などを除けばほとんどが価格重視になるので、京セラで良い。
京セラだと故障が不安という方は、シャープやコニカミノルタがおすすめ。
複合機コピー機メーカーの特徴
複合機メーカーをおすすめ順でご紹介します。
京セラ
複合機業界随一の激安メーカーです。複合機コピー機のコストには本体料金とカウンター料金(トナー代と保守費用に当たる)の2つがありますが、特にカウンター料金が他社より大幅に安いことが特徴です。
これまで複合機コピー機のカウンター料金はモノクロ1枚1.5円、カラー1枚15円程度が相場でしたが、京セラの販売店さんの話を聞く限り、モノクロ0.7円、カラー7円が見積もりの標準価格になっているようです。
ただし京セラは故障のしにくさやメンテナンスの質は良いとは言えず(京セラの社員さんや販売店の営業も認めています)、コピー機が止まると全体の業務が止まってしまうという会社にはおすすめできません。
そういった会社は京セラの次に安く、品質も悪くないシャープがおすすめです。
シャープ
京セラに次ぐ安価な複合機コピー機メーカーです。利用者のアンケートを見てみると、安さだけでなく耐久性やサポートの品質でも平均以上の評価を得ているようなので、安さと品質のバランスという点で優れたメーカーだと言えると思います。
懸念点は色味の良さで、発色については良い評価をされていないことが多いと感じます。画質の美しさが重要な会社さんにはゼロックスの複合機がおすすめです。
ゼロックス
世界の複写機メーカーの元祖であり、高価格高品質路線を継続しているのがゼロックスです。画質については他のメーカーを寄せ付けず、デザイン系や広告系の会社ではほとんどがゼロックスを使っている印象があります。
また、故障の少なさや故障時の対応についてもダントツの高評価です。デメリットは価格で、京セラやシャープと比較すると3割程度高額になる印象です。
ゼロックスよりやや品質面で劣るものの、手頃な価格で契約できるのがキヤノンです。
キャノン
ゼロックスに次ぐ高品質なメーカーで、画質だけでなく故障のしにくさやサポートの品質でも高い評価を受けています。「ゼロックスを選ぶほど画質にはこだわらないが、平均以上の品質が欲しい」というユーザにおすすめです。
キヤノンは、コニカやゼロックスと比べてネット集客している複合機販売店で多く扱われているメーカーです。ネット集客している複合機販売店は安売り上等なところが多いため、キヤノンは品質のわりに安く購入できることが多いのが特徴です。
コニカミノルタ
キヤノンと近い立ち位置のメーカーがコニカミノルタです。
カメラメーカーで画質が良く、その他の品質も中程度の水準です。複合機の本体価格、カウンター料金も平均的なレベルです。
特徴はその外観です。白か黒ばかりの複合機の中で、白+黒のツートンカラーを採用しているのはコニカミノルタだけです。
コニカミノルタ公式サイトより引用
過去にグッドデザイン賞も受賞しており、外観でコニカを選択される企業もあります。
ムラテック
コニカミノルタと複合機を提供(OEM)し合っているのがムラテックです。カラー複合機はコニカミノルタからムラテックに、モノクロ複合機はムラテックからコニカミノルタに商品を提供しています。
つまり、コニカミノルタかムラテックで契約する場合、商品としては全く同じものが提供されます。
違う点の1つ目は価格です。ムラテックはコニカミノルタに比べてネット集客に力を入れている販売店で多く扱われている影響で、コニカミノルタとして契約するよりも安価に契約できることが多いのが特徴です。
違う点の2つ目は保守です。保守はコニカやムラテックなどのメーカーが保守をする「メーカー保守」と、購入先の販売店が保守をする「代理店保守」があります。メーカー保守を選ぶ場合、コニカミノルタであればコニカミノルタのエンジニアがムラテックであればムラテックのエンジニアが保守を担当します。
保守拠点の数がムラテックよりもコニカミノルタの方が多いので、地方の企業の場合はコニカミノルタで契約した方が故障から修理までの時間を短縮できる可能性があります。
東芝
海外では大きなシェアを持っているものの、国内では販売に力を入れていないためか、シェアが非常に小さいのが東芝です。
画質や保守の評価もそれほど高くありませんが、ラミネートへの印刷やクリアファイルへの印刷など、特殊な媒体に複合機から印刷する技術に長けているので、そういった利用方法をする方は選択肢に入れても良いかもしれません。
リコー
ゼロックス・キヤノンと三つ巴のシェア争いを繰り広げている大手メーカーですが、評価はそれほど高くありません。特に画質の面では格安の複合機コピー機メーカーである京セラや東芝と良い勝負と言う印象です。
リコーはメーカー各社の中でも特にネットからの集客を重視していないので、安く契約することが難しいとも特徴です。強みは地方のメンテナンス拠点の多さです。県庁所在地から2時間以上かかるなど、都市部からのアクセスが難しい地域でも、リコーであれば近くに拠点があるということもあるので、そういった企業は選択肢に入れても良いのでは無いでしょうか。
OKI
メンテナンス拠点や人員を割かずに運営したいというメーカー側の意向で「メンテナンスは自分で」という特徴を打ち出しています。確かに自分でメンテナンスしやすい構造になっているのですが、他のメーカーと比べて故障が多く、使い勝手の点でもまだ比べるに値しない水準にあるように感じます。
また、価格もそれほど安いわけではないので今はどの会社さんにもおすすめするのが難しいと感じています。
コピー機メーカー選びのまとめ
- コスパで選ぶ→京セラ、シャープ
- 品質で選ぶ→ゼロックス、キヤノン
国内の主要な複合機コピー機メーカーだけでも9社ありますが、多くの企業では京セラかシャープの安価なメーカーで十分事足りるはずです。